
イジワルな心とカワイイ心と
店主評価★★★☆
ナイトメア・ビフォア・クリスマスで有名なティム・バートンが描く挿絵付きショートストーリー集。
ティム・バートンらしいシニカルな内容(もっとも全て読み切れているわけではないので本当のところは判らないが)だ。例えば「棒君マッチさんの恋」では棒君がマッチさんに恋をして二人の恋が燃え上がるかと思ったらあっという間に棒君があっという間に燃えてしまった…。(以上適当訳)
もっともこの話だけ見ているといわゆる良くありがちなショートストーリーだがそこはティム・バートン。挿絵、特に登場するキャラクター達が素晴らしい。中には少々残酷でグロテスクなキャラクターも彼の手にかかると何となく可愛く見えてしまう。それでいてその奥に潜む狂気というかイジワルさも失っていない。
可愛いんだけどリアル、リアルだけど気持ち悪くない、気持ち悪くないんだけどイジワル。色々な見え方をする分、何度見ても飽きない本の部類に入るのではないんだろうか。
ちなみに日本語訳の本もでている。ただし、そちらの方は実物を見ていないので何とも言えないが、写真を見る限りは本書の方が数段良いのではないかと思う。書いてある内容がわかるという意味で訳本は価値があるが、本としての完成度がオリジナルに到底及ばないのは当たり前の話。
街でふと見かけたら立ち読みしようと思うけれど、実はつたない英語力で誤解しながら雰囲気だけ読むのもこの本に限っては良いことだったりして。
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