
♪ This is HALLOWEEN ♪ This is HALLOWEEN ♪
店主評価★★★
1993年に公開されて以来13年、依然根強い人気を誇るファンタジーホラー映画『ナイトメアー・ビフォア・クリスマス』。
怖いことや驚かせることが大好きな住人達の街「ハロウィンタウン」に住むカボチャの王様ジャック・スケリントンが偶然色鮮やかで明るく楽しい世界「クリスマスタウン」を見つけることによって繰り広げられるおかしくも可愛く心温まる「クリスマス」の物語だ。
公開当時すでに熱烈なナイトメア・ファンはいたわけだが、未だに新たなるファンを増やし続けており、カリスマ性の高い映画といえるだろう。
これだけの人気テーマなら普通『トイストーリー』や『シュレック』などのように第二弾第三弾を打ち出しそうなものだが、どういったわけか続きのないまま現在に至っている。むしろ続編が出ないことがファンの「もっと観たい」感を刺激し続け根強い人気に繋がっているのかもしれない。
しかし、何といってもこの映画の魅力は原案・制作を手がける奇才ティム・バートンの世界観と言っていい。個性豊かなキャラクター、独特の歪みを持つ空間や建造物。木肌を感じさせるテクスチャーと螺旋など、彼独特のイメージが観るものをグイーッと異空間に引き込んでくれる。
本書は映画のメイキング本という位置ではあるが、実はティム・バートンの世界観を生で触れることの出来るナイトメア・ファンにはたまらない一冊といえる。
彼自身によるアイディアスケッチが叙情的で魅力にあふれているのはもちろんだが、スケッチの段階でかなり完成に近いイメージを持っていたことに驚いた。普通は平面から立体にするに当たって色々とイメージが変わっていく場合が多いのだが、キャラクターやシーン展開などかなり彼自身によるスケッチのイメージが踏襲されているのが見て取れる。
もちろんストップモーション・アニメーションやキャラクターの制作風景、キャラクター設定、絵コンテなども多く収録されているが、個人的にはティム・バートン自身のスケッチをもっと多く扱って欲しかった。
2002年刊だが、二年後の2004年には日本語版も出版されている。少々お高いが、英語の苦手なナイトメア・ファンはこちらも買うとよいだろう。表紙に「ティム・バートン ナイトメアー・ビフォア・クリスマス メイキングブック」って思いっきり大きく書いてあって格好悪いけど…。
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