
おお、官能小説。
店主評価★★☆
私が洋書を購入する動機は以下の二つ。
1.仕事上必要に迫られる。
2.面白そうなものが安い。
1が動機の場合、「必要があれば」または「欲しいと思えば」多少高くても買うようにしている。 もちろんこうした本は見る機会も多いし、仕事でも有効に利用される、ある意味「元が取れる」本といえる。
2が動機の場合、バーゲンという甘美な響きの空間において<おつむ>も<お財布>もゆるめ状態で無目的に「面白そう」という曖昧な感覚を頼りに買いあさる。この場合「無目的」というのが問題で、すぐさま必要とされている情報ではないため、それ程見る機会も少なく、いわんや仕事上直接的に利用されるなどということはない。
なぜ、本の紹介にこのようなことを書くのかと言えば、今回の本が余りに「2」の動機に合致した極端な例だったからだ。見る機会が少ない、どころか一度も中身を見た記憶がない(もちろん購入する時にはパラパラっと見たはずだが)表紙さえも見覚えがない。なぜ買ったのか判らない。普段は丁寧に剥がす値札もそのままだったから、家に帰ってから一度も内容を見ていないに違いない。
しかし改めてよく見ると、タイトル < The Look of Love > (愛の姿)からして怪しいこの本、なかなかにオモシロイ。いわゆる恋愛小説のブックカバーコレクションだ。こういう本のあるべきスタイルというのはよくわからないが、思わせぶりな男と女が描かれた表紙がズラーッと並ぶ。
本の内容を一枚の絵に再現するなどと言うことは難しいと思うのだが、様々なイラストレーターが様々な方法でより多くの情報を表紙に封じ込めるべく健闘している姿に感服する。恋愛小説専門画家なのか、描き慣れ感がスゴイ。
また、集めた表紙のカテゴライズがイカしてる。以下参照
happily ever after / あれからずっと幸せ
passions aflame / 燃えさかる情熱
woman on her way / 自分のやり方を通す女
bad girls & good girls / 悪女と良女
loves of a nurse / 看護婦の恋人
hometown doctor / 故郷の医師
time passages / 移りゆく時
exotic encounters / エキゾチックな遭遇
英語は全く不自由なので勝手につけた訳があっているのか保証はないが、「看護婦さん」とか「お医者さん」とか「悪女」とかって言うのがロマンの対象になっているあたり、時代の新旧を問わない普遍的な欲望の系譜みたいなものが見えてきて楽しい。
それにしても恋に盲目になると男も女も眼が三白眼(白目が左右と下の三カ所に出る)になるものなのね…、なるほど。
まだ日の目を見ない本もまだまだありそうだから、これを機会に書棚の整理を頻繁にしよう。
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