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豚に真珠を ~ Give Pearls to a Swine.
外国語に精通していない店主が見ていて楽しいビジュアル系洋書の紹介。
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■ I NY: New York Street Art
2006年07月29日 (土) 16:09 * 編集
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いたづら描き
店主評価★★★★

電車に乗り車窓から外眺めるとおびただしい数の「落書き」が目に飛び込んでくる。だがそのほとんどは「描く」と言うよりは単に「書いた」にすぎないものばかりだ。そのクオリティーがどのようなものであれ落書きをされる側にとって迷惑なものであることには違いない。中には、学校の壁に一生懸命描かれた子供達の記念壁画の上に汚らしいサインめいたものを殴り書くやつまで現れる始末。美的センス云々を語る以前の話である。

一方純粋に街をキャンバスにして「何かを」表現したい気持ちもわからないではない。適切な例えではないかもしれないが、建物や橋などを丸ごと布でくるんでしまう「梱包芸術」で有名なクリストの作品のダイナミックさをみると呆れるほどに胸がすっきりする。

聞くところによるとクリストは計画を立て、プロジェクトのドローイングを描き、そのドローイングを売ったお金で計画遂行の費用をまかなったという。もちろん政府や企業などの援助もあったが基本的に他人に迷惑をかけるのではなく理解を求めつつ街に芸術を施していったと言うところに意味がある。

落書き少年達もこそこそと隠れるように書き逃げするのではなく、堂々と理解者を増やしていく努力をしたらどうだろう。丹念に探せば芸術をひつようとする壁が結構見つかるかもしれない。

本書は2000年から2005年にニューヨークで描かれたGraffiti集だ。「グラフィティー」というとなぜだか格好よく感じてしまうが何のことはない「落書き集」だ。もちろん「さすがNY無条件にカッコエエ…」というつもりは全くないが、フォトグラファーのフィルターからエディターのレイアウトを通して出来上がった作品集として見るととても面白い。もちろん下手くそなものもあるが、驚くほど高度なテクニックをほどくしたものがあったりもする。そこら辺は「落書きアート」でNYが一歩進んでいるという感じ。

また、スプレーが高いのかはたまた他人の迷惑をすこしでも抑えようとするアーティストの良心か、あらかじめ紙に描いたものを壁や電柱に貼るというスタイルのグラフィティーが多かった。これはこれでスプレーアートにはない密度の作品で面白いスタイルだ。 
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