
グッと来ます。
店主評価★★★★★
ロバート・ラウシェンバーグは20世紀のネオダダ、ポップアートの作家だ。表現主義的ペインティング+写真のコラージュ、アッサンブラージュ、マルチマテリアルによる半立体などその表現手法は多岐にわたる。複層化されたイメージは作品を見るたびに様々な表情を見せてくれる。ダダイズムの巨匠マルセル・デュシャンの難解さ、ポップアートの星アンディ・ウォフォールのような問答無用のわかりやすさとはまた違った魅力がラウシェンバーグにはある。
本書はラウシェンバーグ初期から1980年代までの作品を集めた作品集だ。ページ数も300ページを超え、作品のほとんどはカラー、プリントもなかなか綺麗である。ラウシェンバーグらしい一冊だ。ただ、立体ものやマルチマテリアルものは光の加減で見え方が随分と違うので、画集ではよく思うことだが何といっても実物を見たくなる。
ラウシェンバーグというと二十数年前、まだ学生だった頃、西部美術館の脇にミュージアムショップがあってそこにアクリル板に刷られたオリジナルの半立体版画が三十数万円で売っていて、次のバイトで稼いだお金で手に入れようと思ったもののお金が出来たときには時遅し、すでに売れてしまっていたという苦い過去を思い出す。今でも借金をしてでも即刻買っておけばよかったと後悔している。欲しかったなあ〜、羊の作品だよ。

フォントデザイナーの胸の内
店主評価★★★☆
文字はデザインの基本だ。特に26字+αで構成されるアルファベットは意味のある単語や文章を作り出す記号であると同時にデザインエレメントとして非常に有効な図形でもある。当然デザイナーはこの有効性を最大限に生かすため日々新しく刺激的なフォントを作り出している。時代とともに流行とともに生み出されるフォントを見ているだけでも「今」という時代のひとつの側面を見ることが出来る。
本書は世界のデザイナーが作成したフォントを収集した本だ。単なるフォント見本ということだけでなく、そのフォントが使用されたポスター、パッケージ、イメージなど実際の運用例がのっている。全てではないがフォントデザイナーが実際に手がけた運用例が多いところが面白い。
例えば文字のみをエレメントとしたロゴタイプを制作する場合、当然のことながらクライアントの要望やクライアントのイメージを考慮して制作する。同じようにフォントデザイナーも汎用性を意識しつつも「このように使ってほしい」というイメージが必ずあるはずである。フォントからだけではわからないフォントデザイナーの意図を実際の運用例をのせることで見ることが出来る。
「なるほど、こういうことか」とか「自分でもこのように使うだろうな」とか「この色のイメージで作ったのか」とか「これはないんじゃない?(あまりないけど)」など好き勝手にフォントデザイナーの思いを共有したつもりになるのが楽しい一冊だ。

本日より新宿タイムスクエアビルの
紀伊国屋書店にて洋書バーゲン開催。
27日まで。
(4月17日追記)
本日所用で新宿へ行った折りバーゲン会場へおもむいたところ、
すこしずつではあるが新規に本が供給されているようだ。

ビバ!ヒカリモノ。
店主評価★★★★
昔ビーズアクセサリーというと子供相手を対象としたオモチャ的な印象しかなかった。女の子が安物のビーズでトンボを作ったりハートを作ったりしたものだ。
しかしスワロフスキーやチェコビーズ、トンボ玉などの高品質で芸術的なビーズが手にはいるようになり、また様々なテクニックが広がるにつれビーズはれっきとした「大人のアクセサリー」としての地位を築き上げた。一粒単位で売られる高級ガラスビーズはカット・輝きなどまさに宝石と言っても過言ではない。価格もそれなりにするが、本物の宝石を買うことを比べれば安いし、手軽に自分好みのリングやチョーカーなどを作れることから手作りビーズアクセサリーファンも多い。
本書は手軽にビーズアクセサリー作りを始めることの出来るキットの付いた入門書だ。スパイラルリングの1ページ目に透明ビニールが12のパートに分けられビーズやワイヤー留め具などテキストに紹介された内容の一部が制作出来る素材が封入されている。あとは本編で紹介されているペンチやプライヤーニッパーなどを揃えれば制作可能だ。
ビーズアクセサリーを作ろうと思うと色々な素材が必要になるし、それぞれを揃えるとなると初期投資が結構掛かってしまう。簡単にビーズアクセサリーを始めたい人はこうした「 all in one 」を選ぶのも良いだろう。
もっとも私の場合はビーズを作ると言うより本の装丁や封入されたビーズが綺麗だったため購入したので、もちろんびりびりとビニールを切り裂いて中身を取り出したりはしないけど。
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