
よく考えるデザイン。
店主評価★★★
1919年ワルター・グロピウスによってドイツにつくられた造形学校「バウハウス」。この名前は建築やデザインを志すものは一度ならず耳にしたことがあるはずだ。
19世紀後半、急速な工業化によって得られたものは合理化された生産とコスト削減だ。しかしその一方それまで物作りをしていた職人などの仕事がなくなり結果「モノ」の品質は低下した。この精神的文化と物質的文明の対立を融合させるキーポイントが建築であるとし、総合的なデザイン力のある建築家を育てるという目的で作られた。
絵画や彫刻その他様々な造形芸術的教養と技術的教養を統合するためにヨハネス・イッテン、カンディンスキー、パウル・クレーなど当時第一級の芸術家が集められ「造形」を教えた。それまでの徒弟制度が親方の真似をすることで技術を向上させるというスタイルから、自分自身で考える「モノ作り」が実践されたのだ。
本書はバウハウスで実践された各工房での授業とマイスター(先生)と徒弟(生徒)の作品を集めたものだ。写真点数も多く、有名な作品があらかた網羅されている。店主の持っているものは日本語訳版であるから、読み物としても楽しめる。
ところで、バウハウスものというと1995年セゾン美術館で開催された「バウハウス展」のカタログが私の持っているものの中では最高なのだが、水没させてかびさせてしまった。今ではプレミア価格で手に入れるのは難しいので本当にもったいないことをした。もちろん、捨てずにとっておいてあるが…。

これは店主評価★★★★★
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