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豚に真珠を ~ Give Pearls to a Swine.
外国語に精通していない店主が見ていて楽しいビジュアル系洋書の紹介。
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■ PAISLEY A Visual Survey of Pattern and Color Variations
2006年01月31日 (火) 11:51 * 編集
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有機的平面拡充の世界を楽しむ。

店主評価★★

基本ユニットを繰り返すことによって無限に平面を拡充(埋め尽くす)するパターン。ファブリック・壁紙・包装紙等々活用の用途は多い。それだけに古今東西様々なパターンが存在する。

ペイズリー模様はインドのカシミール地方で作られるカシミア・ショールのデザインが起源で、19世紀ごろヨーロッパに伝わり広まった。この織物の有名な産地がスコットランドのペイズリーであることから、ペイズリー模様と呼ばれている。

日本では勾玉模様と訳されるがこれは形が「勾玉」似ているというだけで、モチーフは松かさやパーム椰子などを抽象化したものと言われている。じーっと見ていると微生物や細胞、結晶や地層の模様など、実に多彩なイメージを彷彿させてくれる。緻密なペイズリーの中には時として曼荼羅を思わせる小宇宙を感じるものさえある。このあたりそれなりの時間を経て生き残ったパターンの底力といったところか。

本書は様々な色と形で彩られたペイズリー模様が収録されているが、簡単なプリントものが多く充分にペイズリーの魅力を引き出せていないあたりが残念だ。
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■ vinyl will kill!
2006年01月23日 (月) 16:29 * 編集
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デザイン系 [kawaii] フィギュア事情。

店主評価★★★★

キューブリック [KUBRICK] というものがある。立方体というか直方体を基本とした可動フィギュアだ。至極簡略化された手・足・首などが動く。フィギュア自体の基本構造同一にしてそこにのせる絵やパーツなどを変えることでバリエーションを楽しむ。レゴについている人形やプレイモビルに近いコンセプトだ。

コンセプト自体には共感できる部分が多々あるものの店主はキューブリックがあまり好きではない。何でもかんでもキューブリックスタイルに既製のキャラクターをはめ込むという神経が全く理解できない。大好きな「猿の惑星」までキューブリック化されたとき、卒倒しそうになったのを思い出す。

というわけで、これについては全く関心も持っていなかった。しかし、どうやら最近単に「有りもののキャラクター」をキューブリック化するというベクトルとは別に、若きクリエーター達がキャンバス変わりに新しいキューブリックスタイルの流れを作っているよらしいことがわかった。

全くの興味外のアイテムだったため詳しいことはわからないが、本書はどうやらそんな若きクリエータ達のキューブリックつながりな、オシャレ・カワイイ系フィギュア事情をまとめたものらしい。凝ったエディトリアルの本編冊子と本編で紹介されたクリエーターの URL が記されたトランプ形式のカード、キャラクター満載の大判ポスターが専用箱に同梱されている。若者らしいこだわりが嬉しい装丁だ。

パラパラッとページをめくっていたら全く興味の対象外だったキューブリックだが買わないまでも少しは注目してみようかという気持ちになってきた。日本人も頑張っているぞ。
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■ Emily's Book of Strange (Emily the Strange)
2006年01月16日 (月) 10:32 * 編集
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二作目の壁

店主評価★★

以前紹介した「Emily the Strange」の第二弾。

斜に構え背伸びしたライフスタイルが魅力の女の子エミリー。彼女の「変わり具合」を彼女の日常からイラストとして切り取っていくスタイルは第一作目とコンセプトは同じだ。しかし「人物描写」というテーマで二冊続いてしまうと流石に食傷気味。全く違った展開にして、「アレ?こんな子だったの」とファンををガッカリさせない配慮なのか、作者が冒険をさけたのかはわからないが、むしろガッカリするくらい違った展開に進む方が Emily にふさわしいかった気がする。

シニカルな少女が自分の変わりっぷりを説明し続けるなんてありえないから。絵も、手慣れた感じにはなってきたけれど整いすぎて可愛さがなくなったと思うのは店主個人的感想。。と言うわけで全てに於いて全作を超えることが出来なかった典型的続編という評価。

第三作もでているが気が向いたら期待せずに購入しよう。ペーパーバックのコミック版ではエミリーが喋りまくっているそうだから、どちらかというと、そっちの方が楽しそうだ
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■ PEANUTS THE ART OF CHARLES M. SCHULZ
2006年01月14日 (土) 00:27 * 編集
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ピーナッツファンはもう持ってるね。

店主評価★★★★☆

マンガをあまり読まない店主も知っている「スヌーピー」。某清涼飲料水のボトルキャップにもなる人気者だ。そもそもスヌーピーとは「PEANUTS」というマンガに出てくるキャラクター。原作では飼い主のチャーリーブラウン、妹のルーシー、天才ピアニストシュレーダー、お気に入りの毛布を手放せないライナスなど可愛く個性的な子供達が織りなす日常が描かれている。

本書はこのマンガ「PEANUTS」歴史をまとめたものだ。半世紀前に始まった(新聞連載?)マンガがオリジナルのスクラップで紹介されていたり、作者 Charles M Schulz のオリジナルドローイングが収録されている。内容、ボリューム、価格ともスヌーピー・ピーナッツファンには申し分ないだろう。

日々イロイロな形でキャラクターが生まれては消えていく。何千、何万分の1で生き残るキャラクターの足跡をみることファンならずとも得るところが多い。やっぱり絵が上手いよ、この人。

これに飽き足りないピーナッツマニアにはこんなのこんなスヌーピー全集(全4冊)がでている。
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■ column / 欲しいものは欲しいか?
2006年01月11日 (水) 11:14 * 編集
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洋書バーゲンとの上手なつきあい方
 

一月は楽しみにしている洋書バーゲンがいくつかある。「この本は欲しいが、正価では買いたくなかった本」とか「なんだか良く分からないが気になる本」を大胆に購入するチャンスだ。店主が二つ星程度しかつけていない本はこうした「バーゲン品」が多い。多少の文句はあるが、費用対効果で結構楽しめるものだ。

ところで、ビジュアル・グラフィック系の本は、カラーページが多かったり装丁が凝っていたりする割に出版部数が少ないため高価になりがちだ。元が高価な上に「洋書」ゆえ輸入することに起因する割増分も馬鹿にならない。為替相場によって価格は異なる。一ドル80円の時と現在のように一ドル120円ではそれだけで1.5倍の価格差が生まれてしまう。また、輸入業者は返品の効かない買い取りで輸入していると聞く。不良在庫を抱えたときのリスクを売価に乗せることでいっそう高くなる。

このように流動的要素が価格に反映するな洋書は売っているところ(輸入業者)によって随分と違う。ここで重要なのは扱われている本の現地通貨に対する日本円換算レートだ。現在 (2006/1) 約115円/ドルである。最近店主が価格の基準としているアマゾンのレートは 約123円/ドル(約7%増、ただし設定価格から10~15%オフというアイテムも多い)これに対し某大手洋書輸入業者のレートは 約200円/ドル(約74%増)である。つまり普通に買う場合現地価格38ドルの洋書が、4674円以下で売られていたり、7600円で売られていることになる。

そこでバーゲン。基本的には現品限りや売れ残りの在庫処分だ。内容の良いものでも状態が悪かったり、新しいが魅力のないものだったりというものが多い。(もちろん人によって価値観が違うので思わぬお宝に巡り会えたりするわけだが)故に以前はほとんど「捨て値」と言っていい価格設定がなされていた。70%、80%オフというのがほとんどだったような気がする。

先ほどの例を引くと、かつては38ドルの洋書7600円(200円/ドル換算)が2000円前後(70~80%オフ)で売られていた。現地価格の半額ほど、「バーゲン」の名にふさわしい価格設定だ。しかし、今回のバーゲンでは50%オフ以下というのがほとんどであった。38ドルの洋書7600円(200円/ドル換算)が3800円(50%オフ)、つまりアマゾンで15%オフされている新品とほぼ同じ価格設定になっているのだ。もちろんアマゾンも全て値引きされているわけではないが、とりあえず本の状態は手あかの付いていない綺麗なもの。特に美術書は出来るならかすれや折れ曲がりの無いものを選びたい。たかが1割2割安いくらいなら完品を選びたいと思うがいかがだろうか。

店主はバーゲンでの購入目安を考えた。まず、現地価格に100をかけてそこから30%引く。それより安かったらバーゲン品認定の最低ライン。たびたび例に出た38ドルの洋書の場合、38X100X0.7=2660円、この価格が200円/ドルのレートで換算すると70%オフ程度にあたる。ついでにユーロやポンドなどのレートも覚えておくとよいだろう。

では現地価格がついていない書籍はどうするか。残念ながら、これは経験と勘によって現地価格を推定する他ない。装丁や紙質、印刷の状態などを勘案してつけられた値札が購入するにふさわしいか否かを選択することになる。

もっとも、安いから購入すると言うスタンスでは自分にあった良い本を選ぶことはできない。気に入った本、欲しい本は値段にかかわらず購入したい。買い損なった洋書を再び手に入れるのは意外に難しい場合が多いからだ。たとえいつの日かショックを受けるような捨て値で売られていても、自分が好きで買ったものなのだから悲しむべきものではない。
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