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豚に真珠を ~ Give Pearls to a Swine.
外国語に精通していない店主が見ていて楽しいビジュアル系洋書の紹介。
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■ MORE PEZ for Collectors
2005年12月27日 (火) 10:42 * 編集
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I love PEZ, but…
 
店主評価☆

食玩流行りの昨今、表現が格段に向上しオモチャというレベルを超えた「おまけ」が付いたチョコレートやらアメなどが販売されているが、お菓子にオモチャをつけるのは何も今に始まったわけではない。

アメのディスペンサーという形状をとっているものの、今回紹介する「PEZ」なども広い意味では食玩の1つだ。「PfeffErminZ」(ペパーミンツ)と言う単語に使われている文字から命名されたペッツ、1927年にキャンディが発売されてからすでに80年近くたっているのだからその歴史は古い。ディスペンサー自体はキャンディー誕生から二十数年後だが、たった1つの(しかもコーラのように習慣性を持つとも思われない)アイテムでこれだけの年月世界各国で販売され続けられている要因の1つとしてディスペンサーの魅力が大きく寄与していることに疑いない。

ライター型のシンプルな形状のものから時代時代の流行キャラクターを模したヘッドつきのものまで、ヘッド+ステム(軸)というペッツ・ディスペンサー・フォーマットに展開されているその種類は膨大だ。価格、バリエーション、継続性というコレクター魂を揺すぶられる要素が揃っている。

本書はPEZとその関連商品を扱っている。一応初心者向けのガイド本という体裁をとっており、簡単な説明と参考価格が記されているがチープな内容で購入するには値しない。ペッツの場合、発売年や製造国、販売エリアによってパッケージングやカードのデザイン、本体パーツの塗色や表現だけでなく価値も大きく異なる。

単に商品を並べるだけではコレクター向けとしては不十分だ。また、コレクター相手でないと考えてもペッツの魅力を示していると言えるだけの本数を収録しているとは言えない。写真もアンダー目で残念ながら褒められるところがない。
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■ STIR IT UP reggae album cover art
2005年12月19日 (月) 23:08 * 編集
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It's be alright!

店主評価★★☆

レゲエ [Reggae] はジャマイカで作られた音楽だ。スローなテンポに独特の「裏打ち」のリズムが心地よい。ジャマイカの黒人宗教「ラスタファリズム」の影響を強く受け政治や社会問題について歌っているものも多いくそのため、しばしば時の権力と対立することも多くミュージシャンが暗殺事件に巻き込まれることもあった。

本書はこの[Reggae] のアルバムジャケットに焦点をあてたコレクション本だ。コレクション本と言ってもそのバリエーションはあまり多くない。1.「血・太陽・大地」を表す赤・黄・緑のラスタカラーで、2.アーティストや皇帝ハイレ・セラシエの肖像や、3.ガンジャ(大麻)を吸って退廃的な雰囲気や、4.武器・暴力のイメージを、5.カラーコピーのような荒い写真や白黒写真、プリミティブなイラストで表現する。からである。ものの見事にこの5つの要素で様々なジャケットが構成されている。

だが、これ程パターン化されたジャケットであるにもかかわらず視覚的に訴えかけてくるものが多い。多分、抑圧や差別などからの開放という「自由」への激しい思いがこめられているからなのだろう。単純なリズム共々聞き込めば聞き込むほど、見れば見るほど病みつきになる。まるで激しく臭い「豚骨ラーメン」のようだ。魂の奥底を揺さぶる人間の本能に訴えかけてくる。

以前、モルジブに行ったとき観光もせずに激しく照りつける太陽もと椰子の木陰で一日中レゲエを聴いていたことがあるが、やはりこの音楽は暑くて何もしたくなくなるようなところで聞くのが一番だ。寒い冬などは部屋を閉め切り暖房をガンガンにたいて麻のパンツにTシャツ姿で聴いてみる。嫌なことがあっても「大丈夫、何とかなるよ」という気になってくるぞ。ビバ・レゲエ!!

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■ Japanese Chnildren's Fabrics 1950~1970
2005年12月13日 (火) 01:23 * 編集
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That's Kitsch!

店主評価★★★☆

「キッチュ(kitsch)」という言葉がある。これは「まがい物」とか「俗悪」など、悪趣味を意味するドイツ語だ。しかし、私が「キッチュ」という言葉を使う際、原語のもつ意味ほどの悪印象を抱いていない。チョット「派手」であったり「奇抜」であったり、型にはまらない独自性に対し、むしろ褒め言葉として使う場合が多い。

そうした基準からすると本書が取り上げている「日本の子供向け生地」はかなりキッチュである。派手な色、極端にデフォルメされた形態が繰り返される表現の強さは並大抵ではない。日本の染め物には様々な手法・表現があるが、子供物のプリント生地をテーマにしたあたりの作者の目の付け所とマニアぶりはなかなかなものだ。

1970年代までに絞っているあたりも上手い。これ以降はキャラクターの表現がよりリアルになりプリントも4色分解のプリントが増えキッチュと言うよりは生々しさがめだつようになる。ボリュームも充分、少々露出がアンダーめなのが気になるがフルカラーで写真点数も多い。コンディションのいい生地が選ばれているのも好感度が高い。

そういえば今後(2005現在)ディズニーアニメは全てCGによる作品になるそうだ。創造力を持たずとも全てを理解できる気分になれる現実とも虚構ともつかないバーチャルなイメージ表現ばかりを「是」とする世の中に本物の「独自性」は育つのだろうか。この本を観ているとキッチュな生地に住む時代から取り残されたキャラクターたちが「リアルだけが全てじゃないよ」とつぶやく声が聞こえてくるようだ。
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# * Illustration * * *
■ Ohio Art the World of Toys
2005年12月06日 (火) 12:52 * 編集
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元祖アナログ系頭脳活性システムでおなじみの…。

店主評価★★★

オハイオ・アート社(Ohio Art)というとアナログ無限描画システム「エッチ・ア・スケッチ(Etch A Sketch)が有名だ。

薄型テレビ型の透明画面付きケースの中に銀色のパウダーが入っており、ケースを裏にして振ると銀色のパウダーが画面を覆う。その銀色のパウダーに覆われた画面を本体左右についているつまみに連動したニードルがこれを削り取りながら描画していく仕組みだ。これの素晴らしいところは左のつまみを回すとニードルが水平方向に、右のつまみを回すと垂直方向にのみニードルが動くところだ。左右それぞれでは単一の動きしかできないのだが、左右を上手く連動させて動かすことで斜めや曲線を描くことが出来る。しかしこれをマスターするのは難しい。つくづく自分の右脳と左脳が上手くコントロールできていないことを感じてしまう。ぼけ防止には最適のアイテムだ。この時代にあって電気を利用しないというのも相当にクールだ。


前置きが長くなってしまったが実はこの本、脳活性化システムの本「Etch A Sketchの本」と言うよりはブリキの玩具メーカーとしての「Ohio Art」を扱ったものだ。1900年代初頭からのティントイが時代をおって紹介されている。内容的には特筆する点はあまり無いのだが、コレクション自体のコンディションが良いものが多いのには驚く。

玩具は基本的に子供が乱暴に使うもので、玩具を蒐集するという行為が今ほど一般的ではなかった時代のもは綺麗な状態のものが少ない。純粋に経年変化による退色、「鈍色(にびいろ)」を参考にするにはとても良い資料だ。

話は「Etch A Sketch」に戻るが、「Etch A Sketch」も様々なバリエーションがあり、純アナログから、ピコピコエレクトロニックまで、形も色も様々あるのでこちらのコレクション本も見かけたら手に入れたい。ってあるのだろうか?
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