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豚に真珠を ~ Give Pearls to a Swine.
外国語に精通していない店主が見ていて楽しいビジュアル系洋書の紹介。
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■ THE ART OF THE FILLMORE The Poster Series 1966-1971
2006年05月22日 (月) 23:26 * 編集
fillmoretheposter.jpg

伝説のライブハウスポスター
店主評価★★★★★

60~70年代のロックシーンに欠くことで出来ないライブハウス「フィルモア・オーディトリアム」は1966年サンフランシスコで伝説的音楽プロモーター Bill Graham(ビル・グレアム)によって創設された。音楽としてのロックの発展、新人発掘、他ジャンル音楽の紹介など時代をリードするまさに熱気あふれる場所だった。

1968年ニューヨークへ進出、フィルモア・イーストをオープン。フィルモア・オーディトリアムを場所を新たに移してフィルモア・ウエストとしてオープンするも、音楽ビジネスが巨大化されるにつれライブハウスの存在価値が低くなり1971年に全てが閉鎖されてしまった。

たった5年の活動であったが、ヒッピー、サイケ、ロック、ドラッグと若者達に表現力と行動力のあった自由な時代のライブハウスには音楽だけでなく、グラフィックからもそのパワーをかいま見ることが出来る。表現の異様さしつこさにはデジタル技術至上主義の現代では見ることが少なくなった強烈なデザイナー(作家)魂が渦巻いている。

本書はフィルモア・オーディトリアム、フィルモア・イースト、フィルモア・ウエストにわたる「フィルモア」でのライブポスターを収集している。フィルモアの歴史の起点、音楽とドラッグのイベント「トリップス・フェスティバル」のポスターから始まる一連の作品はどれも手がけたアーティスト達の息づかいが聞こえるほど生き生きしている。ほとんどはカラーで保存状態がとても良い。資料としてもビジュアル本としても一級だ。ボリュームも文句なし。

個性だけが全てとは言わないがデザイナーたるものせめて作り手の「顔」が見えるデザインを作りたいものだ。
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■ sneakers
2006年05月09日 (火) 01:26 * 編集
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運動靴

店主評価★★★

靴を集めたいとは思わないけれど、スニーカーショップで色とりどりの靴を見るのは結構楽しい。ランニングシューズ、ジョギングシューズ、バスケットシューズ、ウォーキングシューズ…店主はだいたいこんな靴を選んでいるが、フットサルシューズ、ドライビングシューズ、鉄板入りスニーカー(工事現場用)などというへんてこなものを好んで履いている人もいる。

コンピューターで何でも数値化出来るようになって何でもかんでも「~専用」と靴がピンポイントな目的に特化されて消費者のリアル指向を煽っている向きもあるが、靴本来の目的は足の保護だ。普段履きには見た目ではなく履き心地で選んだ方が良いね。「日本人は日本製の靴を履くのが絶対良い」とは某外資系スポーツメーカーの社員談。

さて本書は有名どころの外資系のメーカー、日本のメーカーのスニーカーが400ページの中に紹介されている。各メーカーの歴史やエポックメイキング的なスニーカーの紹介などスニーカーをめぐる動きがわかるようになっている。単なる靴のコレクション本というだけでなく、レイアウトもスマート、写真も綺麗なので見ていて楽しい。版型は横長で靴の箱をイメージしたような形態を意識している(?)ところがチョット嬉しい。

冷静に見てみるとやっぱり靴はシンプルな方が結局は色あせず長生きしているのがわかる。さ、次はシンプルな日本製を買うことにしよう。
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■ LIBRO Foreign Books Sale at IKEBUKURO
2006年05月08日 (月) 01:32 * 編集
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池袋リブロで洋書のバーゲンやってます。 5月21日まで

規模はさほど大きくありません。平積みされている本は比較的お買い得な値段設定。棚に置かれている本はジャンル分けされているようでされていない?時間をかけてよく探すと思わぬ掘り出し物を見つけることが出来るかも。
■ Rauschenberg: Art and Life
2006年04月24日 (月) 22:45 * 編集
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グッと来ます。

店主評価★★★★★

ロバート・ラウシェンバーグは20世紀のネオダダ、ポップアートの作家だ。表現主義的ペインティング+写真のコラージュ、アッサンブラージュ、マルチマテリアルによる半立体などその表現手法は多岐にわたる。複層化されたイメージは作品を見るたびに様々な表情を見せてくれる。ダダイズムの巨匠マルセル・デュシャンの難解さ、ポップアートの星アンディ・ウォフォールのような問答無用のわかりやすさとはまた違った魅力がラウシェンバーグにはある。

本書はラウシェンバーグ初期から1980年代までの作品を集めた作品集だ。ページ数も300ページを超え、作品のほとんどはカラー、プリントもなかなか綺麗である。ラウシェンバーグらしい一冊だ。ただ、立体ものやマルチマテリアルものは光の加減で見え方が随分と違うので、画集ではよく思うことだが何といっても実物を見たくなる。

ラウシェンバーグというと二十数年前、まだ学生だった頃、西部美術館の脇にミュージアムショップがあってそこにアクリル板に刷られたオリジナルの半立体版画が三十数万円で売っていて、次のバイトで稼いだお金で手に入れようと思ったもののお金が出来たときには時遅し、すでに売れてしまっていたという苦い過去を思い出す。今でも借金をしてでも即刻買っておけばよかったと後悔している。欲しかったなあ~、羊の作品だよ。
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■ TYPE-ONE discipline and progress in typography
2006年04月17日 (月) 22:26 * 編集
type-one.jpg

フォントデザイナーの胸の内

店主評価★★★☆

文字はデザインの基本だ。特に26字+αで構成されるアルファベットは意味のある単語や文章を作り出す記号であると同時にデザインエレメントとして非常に有効な図形でもある。当然デザイナーはこの有効性を最大限に生かすため日々新しく刺激的なフォントを作り出している。時代とともに流行とともに生み出されるフォントを見ているだけでも「今」という時代のひとつの側面を見ることが出来る。

本書は世界のデザイナーが作成したフォントを収集した本だ。単なるフォント見本ということだけでなく、そのフォントが使用されたポスター、パッケージ、イメージなど実際の運用例がのっている。全てではないがフォントデザイナーが実際に手がけた運用例が多いところが面白い。

例えば文字のみをエレメントとしたロゴタイプを制作する場合、当然のことながらクライアントの要望やクライアントのイメージを考慮して制作する。同じようにフォントデザイナーも汎用性を意識しつつも「このように使ってほしい」というイメージが必ずあるはずである。フォントからだけではわからないフォントデザイナーの意図を実際の運用例をのせることで見ることが出来る。

「なるほど、こういうことか」とか「自分でもこのように使うだろうな」とか「この色のイメージで作ったのか」とか「これはないんじゃない?(あまりないけど)」など好き勝手にフォントデザイナーの思いを共有したつもりになるのが楽しい一冊だ。
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■ 紀伊国屋新宿南店洋書バーゲン
2006年04月12日 (水) 14:07 * 編集
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本日より新宿タイムスクエアビルの
紀伊国屋書店にて洋書バーゲン開催。
27日まで。

(4月17日追記)
本日所用で新宿へ行った折りバーゲン会場へおもむいたところ、
すこしずつではあるが新規に本が供給されているようだ。
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■ bead girl
2006年04月04日 (火) 12:11 * 編集
beadgirl.jpg

ビバ!ヒカリモノ。

店主評価★★★★

昔ビーズアクセサリーというと子供相手を対象としたオモチャ的な印象しかなかった。女の子が安物のビーズでトンボを作ったりハートを作ったりしたものだ。

しかしスワロフスキーやチェコビーズ、トンボ玉などの高品質で芸術的なビーズが手にはいるようになり、また様々なテクニックが広がるにつれビーズはれっきとした「大人のアクセサリー」としての地位を築き上げた。一粒単位で売られる高級ガラスビーズはカット・輝きなどまさに宝石と言っても過言ではない。価格もそれなりにするが、本物の宝石を買うことを比べれば安いし、手軽に自分好みのリングやチョーカーなどを作れることから手作りビーズアクセサリーファンも多い。

本書は手軽にビーズアクセサリー作りを始めることの出来るキットの付いた入門書だ。スパイラルリングの1ページ目に透明ビニールが12のパートに分けられビーズやワイヤー留め具などテキストに紹介された内容の一部が制作出来る素材が封入されている。あとは本編で紹介されているペンチやプライヤーニッパーなどを揃えれば制作可能だ。

ビーズアクセサリーを作ろうと思うと色々な素材が必要になるし、それぞれを揃えるとなると初期投資が結構掛かってしまう。簡単にビーズアクセサリーを始めたい人はこうした「 all in one 」を選ぶのも良いだろう。

もっとも私の場合はビーズを作ると言うより本の装丁や封入されたビーズが綺麗だったため購入したので、もちろんびりびりとビニールを切り裂いて中身を取り出したりはしないけど。
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■ Cock-Indian Firework Art
2006年03月27日 (月) 22:47 * 編集
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the HA NA BI art
店主評価★★★

インドでは Festival of Lights というイベントが行われているようで、そのイベントにはたくさんの花火が使われているらしい。祭りが宗教的なものと関わりがあるのか無いのかはわからないが、ここで使われる花火のパッケージにはヒンズー教の神様達に彩られた極彩色の世界が繰り広げられている。お腹がイッパイになるくらいの原色、プリミティブではあるが執拗な細部表現。それと対比するように記号化された花火の再現。強烈なイメージにじっくり見ているとめまいを起こしそうになる。

誰が何といおうと、これはインドだ。インド以外の何物でもない。翻って日本に目を向けてみる。これは日本だ。日本以外の何物でもない。…と言い切れるデザインって一体なんだろう。

本書はインドの花火メーカーのパッケージを集めている。店主の提唱する「ビジュアル本は100ページ以上が吉」からすると86ページとページ数は少ないが、本の装丁が通常の綴じたものではなく、経文がごとく蛇腹状に折り込まれているところが面白く退屈しない。全編総天然色、部屋をかたづけてざーっと広げて観覧しよう。凄い迫力だ。

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■ REVOLUCION! CUBAN POSTER ART
2006年03月22日 (水) 10:34 * 編集
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明るい社会主義

店主評価★★★

キューバの有名人はと問われればゲバラを思い出す。人気者の彼は日本でもポスターにTシャツに良く顔を出すが実はアルゼンチン生まれだ。

大学在学中にオートバイで南米を巡る中マルクス主義に傾倒しメキシコへ亡命中のカストロと出会いキューバの独裁政権を武装ゲリラ闘争で打倒、カストロ革命政権を樹立樹立した。その後キューバにとどまることなく他の国でも革命を成し遂げるために尽力するがボリビアで捕らえられ殺害された。武装ゲリラという手段が良いか悪いかは別にして、自らの権力や欲望を満たすためではなく人民を解放することを目的とした彼の思想は変革を求める若者に大きな影響を今でも与え続けている。

そんな彼がカストロとともに樹立したカストロ政権。社会主義共和制の国だがテレビなどで紹介され映像を見る限り社会主義にありがちなどこか統制された暗さがない。土地柄というのもあるのだろうけれど人々は明るく服装や恰好なども鮮やかで綺麗だ。こうした国のデザインというのにはチョット興味がある。

本書はこのキューバのポスター集だ。社会主義国家のポスターだから企業の広告は扱われていない(と思う)スポーツ大会のポスターであったり革命記念のポスターであったり国家高揚のためのポスターであったり、まあ内容的にはお堅いものだ。

しかし、これがキューバスタイルなのか平塗り+シルエット処理のビジュアルはなかなかシャープなイメージだ。配色の鮮やかさと相まって単純ではあるがインパクトがある。制作者の作家性が強くでた作品群だ。
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■ Ed Emberley's JUMBO JUMBOREE DRAWING BOOK
2006年03月06日 (月) 21:47 * 編集
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気楽に描こう
店主評価★★★

「自然を円柱と円錐と球として扱う」とはかの有名な画家セザンヌのありがたい言葉だ。風景を描こうと意識して景色を見ると普段何気なく見ているものが実に複雑なものであることに気づく。

「大変だなあ」とか「何から描けばいいのだろう」と とまどうこともあるだろう。そもそも絵を描くというのは三次元のものを二次元に置き換える抽象的な作業なのだから見えたもの全てを描けるわけではない。

しかし、絵を描きなれていない、または絵の訓練を受けていない人は自然の持つ無限の情報に圧倒されつつ見えるものを全て描こうとしてその結果納得のいかない絵にしてしまうことが多いようだ。

先にも描いたが、風景なり器物なり実際のものが持つ情報量というのは膨大だ。それを描く場合自分対象に見えるもののなかから何を描こうとしているのか、つまり何が描きたいのかを意識していないと現実のもつ情報の迷路に迷い込んでしまう。

この現実の迷路から抜け出すヒント(の1つ)がセザンヌの言葉にある。彼はものを表現する上で全てのものを円柱・円錐・球という三つの形態としてとらえることで複雑なものを解析するとした。球1つならただの球だがそれがだんだんと複雑に絡み合うことにより木になり森になるという理屈だ。(余談だが以前三次元の形態作成ソフトに「メタボール」というのがあってこれは球を組み合わせることによって有機的な形態を作り出すというものがあった。まさにセザンヌ理論を実践したようなソフト)

ものの見方に道筋を付けることで、ものの描き方がわかる気がしてくるところがこの言葉のありがたい点だ。

今回紹介するのはこれを見るとついついセザンヌの言葉を思い出してしまう」Ed Emberleyのお絵かき指南書。もう終わってしまったが一時ソニープラザで毎月発行される「SP」に絵の描き方教室が連載されていたのでご存じの方もいるはず。

絵描き歌のように○△□を順に描いていくだけで動物、人間、自動車、工業製品など様々な絵が描ける。幾何図形だからといって侮る無かれ、実に表情豊かなイラストが小さな子供から大人まで誰でも描くことが出来るのだ。しかも、同じに描いたつもりでも描く人によってチョットずつ違ってくるのも面白い。

確かにどんなものでも基本形態に還元出来るということを妙に納得出来きる説得力を持つのが彼の絵の魅力だ。

その場しのぎのゆるキャラが氾濫する日本にはこのような芯のしっかりしたキャラクターがもっと評価されても良いと思うのだが…それでもやっぱりゆるいのがスキ?
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