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豚に真珠を ~ Give Pearls to a Swine.
外国語に精通していない店主が見ていて楽しいビジュアル系洋書の紹介。
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■ Rian Hughes Device "Art , Ccommercial"
2007年02月05日 (月) 00:00 * 編集
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it's カワイイ系

店主評価★★★☆

ライアン・ヒューズ (Rian Hughes)はイギリスのグラフィックデザイナーでありコミック・アーティストだ。彼のデザインは独特のレトロタッチキャラクターなしには語れない。

キャラものというと、一部の愛好家を対象としたデザインになってしまいがちだが、形と色を生かした「切り絵的」な雰囲気のイラストは漫画的ではあるもののとてもシャープな印象だ。

レトロでありながら今様の雰囲気がきちんと描かれているのはデザイナーの力量であろう。もちろんコンピューターを使ったデザインだが、ちまたにありがちなコンピューターによって作らされたデザインではなくコンピューターを道具として自分の世界がきちんと表現されている。

線の形状や形の扱い方など成り行き任せではないきちんと「計算された」作業なのだろう。という雰囲気が紙面からヒシヒシと伝わってくる。

本自体の出来も「どーだぁー」的な派手さはないのだが、紙質や紙色を変えたり特色インクを使ったりと全てのページに神経が行き届いている。おまけ(?)として本文中に紹介されているフォントのデータなどが入ったCD-ROMが同梱されている。決して安い本ではないが満足度の高い一冊だ。
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■ Super: Welcome to Graphic Wonderland
2006年12月06日 (水) 23:58 * 編集
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なんとなく、グラフィック
店主評価★★☆

ふと「グラフィックって何だろう」って考える。
色とか形とかが綺麗に構築されているような美しい世界が漠然と頭に浮かぶが、今ひとつ適切な言葉みつからない…。
そんな時にはやはり辞書。

グラフィック [graphic](名・形動)
印刷物で、写真・絵画図版などを多く用いて、視覚に訴える面の強いさま。また、そのような印刷物。
<引用:大辞林 第二版 (三省堂)>

「視覚に訴える面の強いさま」、か。スゴイ表現。とても美しいビジュアルが結びつかない説明なのでやっぱり<色だとか形が綺麗に構築されている美しい世界>でよしとしよう。

さて、この本、ジャンルとしてはグラフィックデザインに入るが、特定の商品やターゲットがいるわけではない。若手のアーティストが気の向くままに集まって「これって、おもしろいんじゃない?」っていうのりで作った作品集、だと思う。ビットマップ画、ベクター画、写真などで構成された作品群は実験的な表現が主で、一見「無意味」「いったい何をしたいの」 「でも、気になる」 答えのない色々な感情が頭を交錯する。だから、興味のない人にはとてつもなくつまらない本であると同時に、好きな人にはたまらなく面白い本になるという好き嫌いがはっきり出るであろうマニア本。

例えるならば、

黒でも赤でも良いから新品のボールペンのキャップを開けて目の前に広げてノートにグルグルと丸を描いていく。グルグル、グルグル、グルグル…、一時間も無心で描き続けているうちにノートがボールペンのインクで埋め尽くされている。でも、完全には埋め尽くされずに残った小さな形とか、ノートについたボールペンの筆圧によって生まれた凹凸とか、白熱灯の光をうけてかすかに反射するインクの色とか…。 なんだか綺麗。 そう言う類の感覚。

「面が強い」かは別にして綺麗な世界の予感がするでしょ?
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■ Penguin by Design
2006年08月05日 (土) 00:54 * 編集
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英国生まれのペンギン

店主評価★★★☆

父の仕事が「英語」に関することであったこともあり幼少時育った小さな公団住宅の壁面は横文字の本で埋め尽くされていた。もちろん日本の本もあったのだろうがアルファベットで綴られた背表紙ばかりが並んでいたイメージが強い。

「ひらがな」に「カタカナ」そして数千の漢字で構成される日本語本に対して「アルファベット」に「数字」や「特殊記号」を含めても100程度(もいらないか?)で構成出来てしまう欧文本は図形を見ているようで、全く意味のわからない漢字よりも親しみを感じていたのかもしれない。

中でもオレンジ色の背表紙、タイトルの上や下に描かれたペンギンーー [PENGUIN BOOKS] は大好きだった。何冊か並ぶとまるでペンギンの行進を見ているようで何とも楽しい。意味もなくそこから一匹のペンギンを手に取ると、その表紙には文字だけで構成されたタイポグラフィカルなデザイン、写真を大胆にトリミングしたもの、大胆なコンポジション、他の本にはない独特の雰囲気を醸し出していた。

本書は1935年、イギリスで誕生してからから2005年までの [PENGUIN BOOKS] カバーデザインを収集している。本屋で「ペンギンが行列」しているカバーデザインをみて衝動買いしてしまったが、何となく記憶の片隅に眠っていたデザインに再会出来た喜びだけではなく、イギリスのグラフィックデザインの流れが感じることの出来るなかなかの良本だ。特に1c+黒(カラー1色+黒)、2c+黒(カラー2色+黒)のデザインは今見ても新鮮だ。256ページフルカラーでボリューム的にも文句なし。

本の背表紙はペンギンは居ないものの往年の [PENGUIN BOOKS] オレンジが使われているところが嬉しい。
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■ IDENTITY SOLUTIONS - How to create effective Brands
2006年05月29日 (月) 22:07 * 編集
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自分が自分であるための問題解決法?
店主評価★★☆

英語の不得意な店主がタイトル「IDENTITY SOLUTIONS」を直訳すると「自分が自分であるための問題解決法」となる。一体どのような解決をしてくれるのかと中を見ればなんてことはない、名刺やレターヘッドのデザイン集である。いわゆる「CI (コーポレート・アイデンティティ)」の基本要素であるブランドとロゴ(タイプ・マーク)をに名刺等に展開する実例が挙げられている。

ただ単にものを作れば売れるという時代ではない。いかに設定したターゲットに訴求し、購買意欲をわかせるかが重要だ。そのためのマーケティング手法のひとつが「CI」である。人間の感情や心理を巧みに操っていかに企業イメージをあげ、商品に付加価値を持たせるかが商品と同じくらいに重要なファクターになっている。

本書はいくつかのブランド展開をもとにイメージの作り方を解説している。残念ながら内容についてはわからないが、見た目にはごくふつうの名刺カタログのようである。スマートな内容のものが揃っているが、かといって心くすぐられるデザインというわけではない。ある程度質実剛健な内容といったところか。この手のものはとにかく収録量が多いことが店主的には重要だがページ数からして少々不足気味。

勝ち組・負け組というありがたくない対比をされている昨今、あからさまに小金持ちが優越感に浸れるような品やブランドが結構目につき苦々しい思いをよくするが、これは店主が負け組であることを意味しているのか?
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■ OPEN HERE
2005年10月08日 (土) 02:01 * 編集
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ザ・取説
店主評価★★★

「説明を必要としない商品」以外にはだいたい「取扱説明書」なるものが付いてくる。これは”使用方法”・”取り付け方法”・”組み立てかた”・”注意事項”などを【使用する人】へ出来るだけ短時間に正確かつ的確な情報を取得させるのが目的としている。

本書はこの取説ををテーマとして世界各国から集められている。工業製品・家電のマニュアルはもとより、飛行機の緊急時マニュアル、模型の組み立て図、ネクタイの締め方から目薬の差し方に至るまで様々な分野の様々な表現が楽しめる。これを見ていると「必要なこと」を過不足無く表現するということの難しさを改めて認識させられる。

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■ THE GRAPHIC LANGUAGE OF NEVILLE BRODY
2005年09月07日 (水) 12:47 * 編集
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Pre digital-typogrphic NEVILLE BRODY

店主評価★★☆

元祖デジタルタイポグラファー「ネビル・ブロディ」。元来彼はアート指向の強いデザイナーだったのではないか。

1980年代の彼の作品はどちらかというと感覚的なものが多い。もちろん文字に対する独特の感覚は充分感じられるのだが、どちらかというと文字の持つ幾何的で無機質な表情から生み出される美しさが好みの店主としては少々物足りなさを感じてしまう。もちろんその後に生み出される大胆かつ躍動感あふれるタイポグラフィー作品はこうした美に対する彼なりの研ぎ澄まされた意識の上に成り立っているのだろう。そういう意味ではデジタルタイポグラフィーで革命を起こした「ブロディ」以前の「ブロディ」作品集という表現がピッタリな気がする。

まず「ブロディ」を楽しみたいのならやはり [THE GRAPHIC LANGUAGE OF NEVILLE BRODY 2] がお勧め。
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■ THE GRAPHIC LANGUAGE OF NEVILLE BRODY 2
2005年09月06日 (火) 10:48 * 編集
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元祖デジタルタイポグラフィー

店主評価★★★★

20世紀初頭、伝説的造形学校バウハウスでロシアアバンギャルドの影響を受けたモホリ・ナギを中心として文字による新しい表現の可能性が見いだされた。本来「組版」を意味するタイポグラフィーという単語は時として文字を主たる要素として構成するデザイン手法にも使われる。

このタイポグラフィーの頭へさらに「デジタル」をつけた造語「デジタルタイポグラフィー」。デザインにコンピューターが導入されたことによって、デザインは大きく変わったが、もっとも革命的に表現が飛躍したのはこのタイポグラフィーではないか。変形や繰り返しなど人間がやっていては一生かかっても不可能な表現をコンピューターが可能にしたのだ。

このデジタルタイポグラフィーの元祖、牽引者が本書の主人公ネビル・ブロディである。文字の扱い、崩し方や変形ぐあい、表現の多彩さは元々文字に対する感覚の鋭さあってのことということがよく分かる。

20年以上も前の作品だが今見ても参考になる部分が多い。本書は[THE GRAPHIC LANGUAGE OF NEVILLE BRODY] の続編にあたる。
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■ STREET GRAPHICS INDIA
2005年08月15日 (月) 11:36 * 編集
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強烈な印象、表現主義的街並み。

店主評価★★☆

本書はインドの街並みを構成するグラフィックを紹介している。看板・壁画・ポスター…。

全編に共通する強烈な配色とデッサンの歪んだ人物はさながら蛭子能収氏の漫画を現実化したかのようでもあり、横尾忠則氏の絵画のようでもある。マーケティングとかターゲットなどというものとは無縁の「やりたい放題」が許される世界がうらやましいような、怖いような。

とにかく落としどころの見えないデザインの数々は常識を一蹴するインパクトを与えてくれる。さすが「0」を発見した国、奥が深い。
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■ バーコード革命
2005年08月12日 (金) 10:20 * 編集
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変幻自在バーコード

店主評価★★★

基本的に洋書の紹介をしているのだが、「楽しいビジュアル」がテーマなのでたまには日本の本の紹介。

ほとんどの商品についているバーコード。製造元はもちろん、スーパーマーケットのように膨大かつ出入りの激しい商品を管理するにはこれなくして不可能に違いない。また、アルバイトにレジを任せられるのもバーコードあってのことだ。これがなければレジ前は長蛇の列をなすことだろう。実用度が非常に高いだけでなく、単なる線の集積で構成されるデザインはミニマムデザインの美しさがある。

本書はこのミニマムデザインに手を加えて、エモーショナルな表情のあるデザインに変え、バーコードの新たなる可能性を提案している。サントリーの「アミノ式」「カテキン式」などへ実際に利用されているので見たことがある人も多いと思うが、バーコードを人間がかついでいるように仕立てたり、のぼらせてみたり…、無味乾燥な情報がストーリーを持つことの面白さは目から鱗だ。

英語のわからない日本人が楽しめる洋書とは逆に日本語の分からない外国人が見て楽しい日本の本ではないだろうか?
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■ The 1960s Scrapbook
2005年08月08日 (月) 22:00 * 編集
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ビジュアル本のお手本で”60年代”を堪能

店主評価★★★★★

デザインに興味を持っていると好き嫌いは別にしていくつかの「時代」や「スタイル」がはずせない。60年代はまさに「はずせない時代」の筆頭といえる。

本ブロクでも60年代に関わる何冊かを紹介したが「ビジュアル本」として見ると少々物足りなさを否めないものが多かったように思える。その中にあって、本書は内容、見せ方、本の大きさなどどれをとってもビジュアル本のお手本といえる。

タイトル「The 1960s Scrapbook」が表すとおり、60年代のアイテムが、たばこ、食品、ファッション、玩具、音楽、ポスター(等々)別にびっしりとスクラップされている。もちろん個々のアイテムに詳細な説明はない。作者の覚え書きが肉筆で書かれているのみである。面白さは見る人が勝手に探していくわけだ。

ページから漂う雰囲気を味わうもよし、ルーペ片手にディティールに楽しみを見つけるもよし、リビングに飾るもよしである。価格も内容の割に高くないのも評価できる。
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