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豚に真珠を ~ Give Pearls to a Swine.
外国語に精通していない店主が見ていて楽しいビジュアル系洋書の紹介。
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■ The Melancholy Death of Oyster Boy & Other stories
2007年04月17日 (火) 10:33 * 編集
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イジワルな心とカワイイ心と
店主評価★★★☆

ナイトメア・ビフォア・クリスマスで有名なティム・バートンが描く挿絵付きショートストーリー集。
ティム・バートンらしいシニカルな内容(もっとも全て読み切れているわけではないので本当のところは判らないが)だ。例えば「棒君マッチさんの恋」では棒君がマッチさんに恋をして二人の恋が燃え上がるかと思ったらあっという間に棒君があっという間に燃えてしまった…。(以上適当訳)

もっともこの話だけ見ているといわゆる良くありがちなショートストーリーだがそこはティム・バートン。挿絵、特に登場するキャラクター達が素晴らしい。中には少々残酷でグロテスクなキャラクターも彼の手にかかると何となく可愛く見えてしまう。それでいてその奥に潜む狂気というかイジワルさも失っていない。

可愛いんだけどリアル、リアルだけど気持ち悪くない、気持ち悪くないんだけどイジワル。色々な見え方をする分、何度見ても飽きない本の部類に入るのではないんだろうか。

ちなみに日本語訳の本もでている。ただし、そちらの方は実物を見ていないので何とも言えないが、写真を見る限りは本書の方が数段良いのではないかと思う。書いてある内容がわかるという意味で訳本は価値があるが、本としての完成度がオリジナルに到底及ばないのは当たり前の話。

街でふと見かけたら立ち読みしようと思うけれど、実はつたない英語力で誤解しながら雰囲気だけ読むのもこの本に限っては良いことだったりして。

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# * Art * * *
■ Tim Burton's Nightmare Before Christmas: The Film--The Art--The Vision
2007年01月22日 (月) 00:54 * 編集
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♪ This is HALLOWEEN ♪ This is HALLOWEEN ♪

店主評価★★★

1993年に公開されて以来13年、依然根強い人気を誇るファンタジーホラー映画『ナイトメアー・ビフォア・クリスマス』。

怖いことや驚かせることが大好きな住人達の街「ハロウィンタウン」に住むカボチャの王様ジャック・スケリントンが偶然色鮮やかで明るく楽しい世界「クリスマスタウン」を見つけることによって繰り広げられるおかしくも可愛く心温まる「クリスマス」の物語だ。

公開当時すでに熱烈なナイトメア・ファンはいたわけだが、未だに新たなるファンを増やし続けており、カリスマ性の高い映画といえるだろう。

これだけの人気テーマなら普通『トイストーリー』や『シュレック』などのように第二弾第三弾を打ち出しそうなものだが、どういったわけか続きのないまま現在に至っている。むしろ続編が出ないことがファンの「もっと観たい」感を刺激し続け根強い人気に繋がっているのかもしれない。

しかし、何といってもこの映画の魅力は原案・制作を手がける奇才ティム・バートンの世界観と言っていい。個性豊かなキャラクター、独特の歪みを持つ空間や建造物。木肌を感じさせるテクスチャーと螺旋など、彼独特のイメージが観るものをグイーッと異空間に引き込んでくれる。

本書は映画のメイキング本という位置ではあるが、実はティム・バートンの世界観を生で触れることの出来るナイトメア・ファンにはたまらない一冊といえる。

彼自身によるアイディアスケッチが叙情的で魅力にあふれているのはもちろんだが、スケッチの段階でかなり完成に近いイメージを持っていたことに驚いた。普通は平面から立体にするに当たって色々とイメージが変わっていく場合が多いのだが、キャラクターやシーン展開などかなり彼自身によるスケッチのイメージが踏襲されているのが見て取れる。

もちろんストップモーション・アニメーションやキャラクターの制作風景、キャラクター設定、絵コンテなども多く収録されているが、個人的にはティム・バートン自身のスケッチをもっと多く扱って欲しかった。

2002年刊だが、二年後の2004年には日本語版も出版されている。少々お高いが、英語の苦手なナイトメア・ファンはこちらも買うとよいだろう。表紙に「ティム・バートン ナイトメアー・ビフォア・クリスマス メイキングブック」って思いっきり大きく書いてあって格好悪いけど…。



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# * Art * * *
■ The Look of Love: The Art of the Romance Novel
2007年01月16日 (火) 08:27 * 編集
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おお、官能小説。

店主評価★★☆

私が洋書を購入する動機は以下の二つ。

1.仕事上必要に迫られる。
2.面白そうなものが安い。

1が動機の場合、「必要があれば」または「欲しいと思えば」多少高くても買うようにしている。 もちろんこうした本は見る機会も多いし、仕事でも有効に利用される、ある意味「元が取れる」本といえる。

2が動機の場合、バーゲンという甘美な響きの空間において<おつむ>も<お財布>もゆるめ状態で無目的に「面白そう」という曖昧な感覚を頼りに買いあさる。この場合「無目的」というのが問題で、すぐさま必要とされている情報ではないため、それ程見る機会も少なく、いわんや仕事上直接的に利用されるなどということはない。

なぜ、本の紹介にこのようなことを書くのかと言えば、今回の本が余りに「2」の動機に合致した極端な例だったからだ。見る機会が少ない、どころか一度も中身を見た記憶がない(もちろん購入する時にはパラパラっと見たはずだが)表紙さえも見覚えがない。なぜ買ったのか判らない。普段は丁寧に剥がす値札もそのままだったから、家に帰ってから一度も内容を見ていないに違いない。

しかし改めてよく見ると、タイトル < The Look of Love > (愛の姿)からして怪しいこの本、なかなかにオモシロイ。いわゆる恋愛小説のブックカバーコレクションだ。こういう本のあるべきスタイルというのはよくわからないが、思わせぶりな男と女が描かれた表紙がズラーッと並ぶ。

本の内容を一枚の絵に再現するなどと言うことは難しいと思うのだが、様々なイラストレーターが様々な方法でより多くの情報を表紙に封じ込めるべく健闘している姿に感服する。恋愛小説専門画家なのか、描き慣れ感がスゴイ。

また、集めた表紙のカテゴライズがイカしてる。以下参照

happily ever after / あれからずっと幸せ
passions aflame / 燃えさかる情熱
woman on her way / 自分のやり方を通す女
bad girls & good girls / 悪女と良女
loves of a nurse / 看護婦の恋人
hometown doctor / 故郷の医師
time passages / 移りゆく時
exotic encounters / エキゾチックな遭遇

英語は全く不自由なので勝手につけた訳があっているのか保証はないが、「看護婦さん」とか「お医者さん」とか「悪女」とかって言うのがロマンの対象になっているあたり、時代の新旧を問わない普遍的な欲望の系譜みたいなものが見えてきて楽しい。

それにしても恋に盲目になると男も女も眼が三白眼(白目が左右と下の三カ所に出る)になるものなのね…、なるほど。

まだ日の目を見ない本もまだまだありそうだから、これを機会に書棚の整理を頻繁にしよう。

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# * Art * * *
■ JEAN MICHEL Basquiat
2006年09月03日 (日) 21:55 * 編集
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富と名声と

店主評価★★★☆

17歳の頃から地下鉄やスラム街の壁にスプレーペインティングをするグラフィティーアーティストとして活動しているうちその作品が認められるようになり、急激にアート界における時代の寵児となったジャン・ミッシェル・バスキア。しかしもてはやされるようになるに従ってドラッグへの依存度が高くなり27歳の若さで他界した。

彼の絵画は活躍した1970年代中頃から1980年代半ばまでに流行した新表現主義に属する。独特のアフロアメリカン・キャラクターがプリミティブな表現と鮮やかな配色で描かれているのが特徴だ。本人曰く「 80% 怒りの表現だ 」と言うとおり見るものを圧倒する力がある。

本書は1980年から1988年までの作品、すなわちバスキアが世に認められてから他界するまでの作品をまとめた画集だ。美術書としての重厚感はないものの(展覧会のカタログのような感じ)、一点一点の作品が大きくレイアウトされ見応えはある。個人的には彼の原点1970年代後半のストリートアートの記録がフューチャーされていると嬉しかったのだがタブローおよびオブジェのみの収録となっている。

駆け足で一生を走り抜けたバスキアの絵を見ていると同じように27歳の若さで睡眠薬中毒で他界したロックギタリスト「ジミ・ヘンドリックス」を思い出さずにはいられない。若くして富と名声を得た天才たちの眼には絶望しか映らなくなってしまうのだろうか?
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# * Art * * *
■ I NY: New York Street Art
2006年07月29日 (土) 16:09 * 編集
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いたづら描き
店主評価★★★★

電車に乗り車窓から外眺めるとおびただしい数の「落書き」が目に飛び込んでくる。だがそのほとんどは「描く」と言うよりは単に「書いた」にすぎないものばかりだ。そのクオリティーがどのようなものであれ落書きをされる側にとって迷惑なものであることには違いない。中には、学校の壁に一生懸命描かれた子供達の記念壁画の上に汚らしいサインめいたものを殴り書くやつまで現れる始末。美的センス云々を語る以前の話である。

一方純粋に街をキャンバスにして「何かを」表現したい気持ちもわからないではない。適切な例えではないかもしれないが、建物や橋などを丸ごと布でくるんでしまう「梱包芸術」で有名なクリストの作品のダイナミックさをみると呆れるほどに胸がすっきりする。

聞くところによるとクリストは計画を立て、プロジェクトのドローイングを描き、そのドローイングを売ったお金で計画遂行の費用をまかなったという。もちろん政府や企業などの援助もあったが基本的に他人に迷惑をかけるのではなく理解を求めつつ街に芸術を施していったと言うところに意味がある。

落書き少年達もこそこそと隠れるように書き逃げするのではなく、堂々と理解者を増やしていく努力をしたらどうだろう。丹念に探せば芸術をひつようとする壁が結構見つかるかもしれない。

本書は2000年から2005年にニューヨークで描かれたGraffiti集だ。「グラフィティー」というとなぜだか格好よく感じてしまうが何のことはない「落書き集」だ。もちろん「さすがNY無条件にカッコエエ…」というつもりは全くないが、フォトグラファーのフィルターからエディターのレイアウトを通して出来上がった作品集として見るととても面白い。もちろん下手くそなものもあるが、驚くほど高度なテクニックをほどくしたものがあったりもする。そこら辺は「落書きアート」でNYが一歩進んでいるという感じ。

また、スプレーが高いのかはたまた他人の迷惑をすこしでも抑えようとするアーティストの良心か、あらかじめ紙に描いたものを壁や電柱に貼るというスタイルのグラフィティーが多かった。これはこれでスプレーアートにはない密度の作品で面白いスタイルだ。 
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# * Art * * *
■ DESIGNAGE
2005年07月18日 (月) 23:08 * 編集
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歴史の重み:レトロショップの装飾的看板の数々。

店主評価★★☆

渋谷・新宿など東京の繁華街を歩いていると昨日まであった店がもう無い。流行と共に出来ては消え消えてはまた出来る。それはそれで面白いのだがその店の顔となる看板となるとそのほとんどがアクリルにシルク刷りだ。たまに凝ったものも見かけるが、よく見ると味気ない作りだったりする。

本書は英国をはじめ西欧諸国の「味」のある看板を集めた本だ。漆喰ありエッチングあり、タイルあり彫金あり、ステンドグラスあり、箔押しありと職人技を楽しむことが出来る。
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# * Art * * *
■ AUSTIN POWERS
2005年07月15日 (金) 01:30 * 編集
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オースティン・パワーズ ガイドブック

店主評価★☆

1997年に公開されたナンセンス・コメディ映画、オースティン・パワーズ。1967年の英国諜報部員オースティンが冷凍睡眠に入ってロケットで逃げる悪の帝王を追って自らも冷凍睡眠に入り、1997年に復活し、時代のギャップの中でドタバタを演じるというお約束の映画。

ほとんど内容のないお馬鹿な映画だが、60年代の諜報部員が主役なだけに、オースティンのファッションやそれらを彩るサイケなデザインがなかなか面白い。本書はそんな「オバカおしゃれ」な雰囲気をまとめている。

しかし、全編モノクロページ、ふざけた映画だから仕方がないがちょっとやっつけ仕事的なエディトリアルデザインは誰にも勧められるという類のものではない。あくまでもマニア向け。
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# * Art * * *
■ GRAPHIC DESIGN 20TH CENTURY 1890-1990
2005年07月14日 (木) 00:00 * 編集
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20世紀のデザインを総括する。

店主評価★★★★

アールヌーボー、ウイーン分離派、美術工芸運動、ロシアアバンギャルド、デ・スティル、20世紀のグラフィックデザインは様々な芸術運動の影響を強く受けて始まった。本書はこうしたグラフィックデザインの歴史をまとめている。

1890-1990年代までのデザインを扱っていることになっているが1970年代までのものが主である。出来れば20世紀末デザインまでを収録して欲しかったが、あと10年ほど立たないと20世紀世紀末がどのようなデザインの時代だったのかが見えてこないのかもしれない。

派手さはないが勉強になる一冊だ。
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# * Art * * *
■ Jim Henson's Designs and Doodles
2005年07月11日 (月) 00:10 * 編集
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セサミストリートの玉手箱。

店主評価★★

エルモやカーミットでおなじみセサミストリート。登場するモンスターやクリーチャーが独特の動きで演技をする。人形の中に手を入れて口の動きを、手や足を操り棒で動かす「マペット」。「マリオネット」と「パペット」を組あせた造語だが、これらを創り出したひとこそ、ジム・ヘンソンだ。

本書は彼の考えたキャラクターのデザインやちょっとした落書きを集めたものだ。キャラクターが生み出される過程を見ているようであり、彼の頭の中を見ているようである。作品点数はさほど多くはないが、テレビからは伝わらない彼の魅力を発見できる一冊である。
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# * Art * * *
■ the ZEN
2005年07月09日 (土) 23:50 * 編集
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思考を超え、虚空の空間へいざなうスペシャルグッズ。

店主評価☆☆

the ZEN というなのこのミニボックス。本と言っていいものか、開けると厚紙製のトレー、その中に白砂、小さな石3個とレーキ(櫛状の歯をもつ鍬)そしてミニブックが入っている。一応 ISBN コードが入っているので本のカテゴリーということにしよう。本書の主旨はミニチュア石庭を作りながら、そして出来た石庭を眺めながら何もない「無」の境地を体験するということ、かな?どこにでも持ち運んで禅を行えるというのがポイント。なぞめいた感覚が外人さんには受けるのだろう。この小さなキットではとても集中できそうにはない。the ZEN とは[ the(冠詞)+禅] と「座禅」のダブルミーニングか?だとすると随分軽いなあ。もっとも「ガーデニングキット」だからな。こちらも軽く流そう。

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